日本マクドナルドホールディングスが7日発表した2012年12月期の連結決算は、純利益が前の期比3%減の128億円だった。客数は増えたが、価格の高いハンバーガー類などの販売が振るわず、客単価が落ち込んだことが響いた。
 売上高は3%減の2947億円だった。既存店売上高は3.3%減り、9年ぶりのマイナスとなった。営業利益は12%減の247億円、経常利益は14%減の237億円だった。いずれも05年12月期以来7期ぶりの減益。店舗の閉鎖に伴う費用を計上したことも利益を圧迫した。同日に記者会見した原田泳幸会長兼社長は「8年連続で既存店売上高を積み上げてきたが、昨年のマーケットの落ち込みは著しいものだった」と述べた。
 13年12月期は連結売上高が前期比9%減の2695億円、営業利益が2%増の252億円、経常利益が1%増の240億円、純利益が10%増の141億円を見込む。原田社長は「投資効果の高い政策をとっていく」と話し、季節商品などの販売を絞り込み、定番商品に投資を集中させる方針だ。
 併せて発表した13年1月の既存店売上高は前年同月比17.0%減だった。マイナス幅は02年7月(17.6%減)以来の大きさ。季節限定商品の販売をやめたことが客数減につながった。客数は8.1%減、客単価は9.7%低下した。
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