いままでは一般的にいって人は,目に見えるものにお金を払ってきました。商品や設備や土地建物,株券などなど。目に見えるものは,目に見えるわけですからわかりやすいですし,所有感も容易に得られます。
 しかし,これからは目に見えないものにお金を払うことが求められます。では,目に見えないものとはなんでしょうか。
 まずはノウハウや知識です。これらは,目に見えません。だから,わかりにくいですし,所有感もまったくありません。さらには,活用できるのかできないのかもはっきりわかりません。こんなものにお金を払っても,よくわからないからやめとこ。そう言って,知識にお金を払うことを怠り知恵が出なくなります。
 時間も,目に見えません。
一昔前から,時間を買うということが言われるようになりました。サービス業は,時間販売と言ってもいいでしょう。例えば,家事代行サービス。
最近とても伸びている業界ですが,まさに忙しいから他人に掃除をしてもらうという,時間を買うことです。
 目に見えないものは信じない。これでは,経営は絶対にできません。なぜなら,マネジメントの要諦である人の心は目に見えないからです。
 目に見えることと見えないことを見極めて,目に見えないものにもお金を払っていく。そんな姿勢が,これからの人には求められるのです。