日本フードサービス協会(略称JF、東京都港区、米浜和英会長)の会員企業を対象にした外食産業市場動向調査によると、2007年7月の既存店ベースの売上高は前年同月比97.7%。今年に入り、6カ月連続で前年を上回っていたが、半年振りにマイナスに転じた。大型台風の直撃、長引いた梅雨などが影響した。
 7月は前年に比べ土曜日が1日少なかったことも響いた。客数は前年同月期比98.6%、客単価も同99.2%とともにマイナス。今年に入ってからは、「客数プラス、客単価マイナス、トータルで売上高が若干のプラス」という状況が続いていたが、天候不順でこのパターンが崩れた。
 業態別で見ると、既存店売上高が前年同月を上回ったのは「ファーストフード」と「喫茶」のみ。6月は前年同月比110.2%と好調ぶりが際立っていた「ファーストフード」も、7月は同103.0%にとどまった。「喫茶」は同101.3%。一方、「パブレストラン/居酒屋」「ディナーレストラン」「ファミリーレストラン」の3業態は不調。それぞれ既存店売上高が前年同月比93.8%、93.9%、92.7%だった。新規店を含めた全店・全業態ベースの売上高は、前年同月比101.0%。店舗数が同101.5%、客数が同101.4%、客単価が同99.6%だった。
猛暑になった8月の動向がとても気になるところです。