当たり前のことですが,言われただけでは人は動きません。
だからといって,昔から言われているように,やってみせ褒めてやらねば・・という台詞を持ち出すつもりもありません。
店長や管理職などの人達は,その役職の座に長くいると,どうしても「自分の感覚」を忘れてしまいます。
指示命令することが仕事だ。管理する,コントロールすることが仕事だ。と思い続けているところから,勘違いは始まってしまうのです。
 自分が指示命令する役だと思い続けると,部下の心を感じなくなります。スタッフの気持ちを感じることが,今の時代の店長に最も求められることです。
それでは,部下の心や気持ちを感じるにはどうしたらいいでしょうか。それには「自分の感覚」を取り戻すことです。あなたが,まだ新入社員の時,どんな時にやる気が出ましたか?どんな言葉でやる気になりましたか?どんな上司の態度が,あなたを動かしましたか?自分がまだ人から動かされていたときの感覚を思い出してみましょう。
あなたの目の前のスタッフも,あなたの昔の気持ちと同じはずです。相手の心を感じるため,まずは「自分の感覚」出発点に考えてみることをお勧めします。自分が同じ立場だったらどう感じるだろうか?そんな思いやる気持ちがあって初めてあなたの言うことは相手に伝わるものです。役割演技ではなく,まずは「自分の感覚」を思い出してほしいと想います。