大前研一さんのHPにこんな記事がありました。
飲食店の消費者の中枢である現代の若者の行動を示してくれています。
かなりゾッとすることが書かれております。

20代の若者の所有欲そのものが減退しているという不思議な現象
日本経済新聞社が首都圏に住む20代、30代の若者(20代1207人、30代530人)を対象に実施したアンケート調査の結果、車を買わず、酒もあまり飲まない一方、休日は自宅で過ごし、無駄な支出を嫌い、貯蓄意欲は高いという、予想以上に堅実で慎ましい暮らしぶりが浮き彫りになりました。
 固定電話もパソコンも持たない20代の人たち。
30代の人たちとは様変わりしている20代の若者の実態について、私は週刊ポスト誌において「20代の人たちの不思議な現象」という趣旨のことをコメントしました。
今回のアンケート調査は、まさにそれを裏付ける数量的な調査だと言えます。
今回のアンケート調査(2007年)の結果を見てみると、20代の人は2000年の調査時点に比べて、車の所有率(23.6%→13.0%)も所有欲(48.2%→25.3%)も半減しています。
飲酒についても、月に1度程度あるいは全く飲まないと回答した人の割合が34.4%になっています。
 特に注目すべきは、「車が欲しい」という所有“欲”が低いということです。3C(カー、クーラー、カラーテレビ)という標語に代表されるような高度経済成長期から日本人を形作ってきた所有欲そのものが減退していることを私は重く受け止めるべきだと考えています。
満ち足りた世代に見られる現象と言ってしまえばそれまでですが、私はそう思いません。
おそらくこの現象は日本特有の現象です。
「失われた10年」という暗いニュースばかりが溢れた時代に、10代の多感な時代を過ごしたという、その経験も大きな原因のひとつではないかと私は思います。