「焼き牛丼」(並盛480円)。甘辛い濃い目のタレと米国産バラ肉の相性が抜群。タレの内容は企業秘密
中:一瀬社長お薦めの3品。手前からシャキシャキのレタスがたっぷり載った「焼き牛丼レタスのせ」(並盛580円)。群馬県赤城山麓産の卵を使った「自家製温泉たまご」(120円)と「コーラ」(100円)。「焼き牛丼にはぜひコーラを一緒に頼んでほしい」と一瀬社長
 国内約200店のステーキ業態「ペッパーランチ」を展開するペッパーフードサービスが、「牛丼」業態に進出した。4月7日に「焼き牛丼屋」1号店を東京・上野広小路に、21日には2号店を新高円寺にオープンした。
「焼き牛丼屋」は、同社の一瀬邦夫社長が8年前からあたためていたレシピを具体化させたもの。主力商品は「焼き牛丼」(並盛480円)。「吉野家」「すき家」など煮込んだ牛丼との差別化を図るために、同社が得意とする“焼き”の調理法を生かした。焼くことで香ばしさを出し、食欲をかきたてる。
 高回転率を目指し、主力メニューを焼き牛丼1種類に絞った(サイドメニューは別)ので、食券を受け取ってから1分以内に商品を提供できるのも強み。「短時間で調理するために、玉ネギの薄さ一つも研究した」と話すのは新高円寺店の森岡正人店長。よそるだけでいい従来の牛丼に比べ、焼くという工程が入るだけに、提供スピードで劣らない工夫をこらしている。
 また、トッピングにも注力している。店で作る「自家製温泉たまご」(120円)に続き、「大根おろしやのりなども検討中」(一瀬社長)。新高円寺店ではビジネスパーソンを中心に1日200人以上のお客を見込んでいる。