<全体概況>
全店ベースによる全業態トータルの8月度売上状況は、前年同月比102.1%と前月7月の102.6%に続き2ヵ月連続でプラスとなった。
昨年は7月に比べ8月に急激に気温があがり猛暑の様相を示した。今年は、昨年より1ヶ月前倒しで7月から気温が上がり始め、8月もそのままの気温で推移したことから、7月からプラスに転じた客数が2ヵ月連続の売上増につながったと思われる。また、7月に前年割れした客単価も、8月は夏休みの家族利用などによりプラスに転じた。相次ぐ食品等の値上げが節約を目的とした内食費へも影響し、これまでの外食のコストパフォーマンスの高さが見直されたことが要因と思われる。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・売上は105.6%と客数が102.9%と伸長したことにより、プラスで推移。業種別では特に麺類が好調で、店舗数と客数の増加により売上114.8%と2ヵ月連続で伸張。
■ファミリーレストラン業態
・売上は98.9%と前年を下回ったものの、業態別では中華が売上104.6%と前年を大幅に上回った。
■パブ・居酒屋業態
・売上は99.3%とほぼ前年並みに推移。客単価は103.4%と前年を上回った。
■ディナーレストラン業態
・売上は99.0%とほぼ前年並みで推移。客数99.8%、客単価99.1%とほぼ前年並みに推移。
■喫茶業態
・売上は前年同月比98.8%。夏休みの家族利用はあまり期待できにくい業態のため、客単価上昇や店舗数増加分も客数減少分をカバーできなかった。