厨房で最も発生の可能性が高い災害は火災であり、それもダクト内の油の燃焼による火災の拡大です。これにはダクトの入り口に取り付けるグリスフィルターの初期性能選定もさることながら、グリスフィルターの使用状況に応じた適切なメンテナンスが必要です。グリスフィラターのメンテナンスとは、グリスフィルターを洗浄して元のように戻すことです。最近はレンタルで定期的に業者が訪問して交換してくれるというシステムもあります。
 一般的にはアルカリ性の洗剤を薄めた洗浄水の中に漬け置きしておく方法か食器洗浄機で洗ってしまう方法とがあります。ここで注意したいことは食器洗浄機で洗う場合です。グリスフィルターは当然油がかなり付着して大変汚れています、そんなものを営業中に洗浄機にかけてしまうと・・・・洗浄タンクの中が油まみれになってしまい、その後の食器洗浄が汚水で洗浄されることになってしまいます。
 グリスフィルターを洗浄機にかけて洗う場合は必ず営業終了後の一番最後の洗浄にしてください。そして、洗浄したあとは、これも必ず洗浄機の中の洗浄タンクをお湯で綺麗に清掃しておいてください。(内部に油脂が付着してしまうため)
 また金属式のフィルターは非常に薄いステンレスで作られていることが多いので手で清掃するときは手を切ることを防ぐために必ずゴム手袋をしてください。