ビール大手5社が10日発表したビール類飲料の8月の総出荷量は前年同月比6・0%減の4270万ケース(1ケース=大瓶20本換算)で8月の出荷量としては統計を取り始めた1992年以降で最低となった。
 ビール類飲料の単月の出荷量が過去最低を記録したのは7月に続いて2か月連続だ。
 全国的な天候不順に加え、不況で消費者が外食を控えたことが出荷量の記録的な低迷につながったとみられる。業務用のビールは前年同月比6・2%減だった。1~8月の総出荷量は前年同期比2・7%減で年間でも前年を下回る公算が大きくなった。
 種類別では「第3のビール」が10・1%増の1211万ケースと18か月連続で増加したのに対し、「発泡酒」は19・0%減の791万ケース、ビールは8・0%減の2268万ケースと大きく落ち込んだ。