浜松では最近餃子が町おこしの材料としてブームを起こしていますが、全国各地には焼き鳥で町おこしをしている所が多数あるようです。
「焼き鳥に常識はない」ということで、各地の焼き鳥は、次のような特徴があり、地域によってその常識が違うことが分かります。

 1. 室蘭
 室蘭の焼き鳥は、豚肩ロース肉と玉ネギを串に刺したものをタレで焼きあげます。北海道は玉ねぎの産地であるため、安く手に入りやすかったことから、室蘭独自のスタイルになりました。

 2. 福島
 福島の焼き鳥は、素材は鶏肉中心、炭で焼くといった極めてオーソドックスな焼き鳥です。また、「福島焼き鳥党」のホームページを拝見すると、内臓関係のメニューが豊富です。

 3. 東松山
 東松山市のは、炭火でじっくり焼いた豚肉に辛味の効いた「みそだれ」をつけて食べます。味の決め手は、各店秘伝の「みそだれ」です。

 4. 今治

 1960年、今治に鉄板焼き鳥が誕生しました。今治の人はせっかちで、鉄板で焼くと、できあがるまでの時間が短くなるためと思われます。

 5. 久留米
 久留米の焼き鳥は、福岡の屋台スタイルにみられる「さがり」などの牛肉、バラ肉を中心とした豚肉、鶏肉などが混在したスタイルです。驚きは、馬肉を使ったやきとりがあることです。やきとりの定義は幅広く、「ししゃも」も串に刺された状態でやきとりと称することもあります。久留米のやきとりファンが独自の味だと誇るのは、酢ダレがかかったキャベツのお通し。豊富なメニューの口直しにキャベツをつまみ、さらにやきとりで盛り上がるのです。