あの人は,機転がきくよね。
最近,あまり使わなくなったような台詞です。
しかし,経営には機転が求められる,とは思いませんか?
機転とは,いろいろな状況に合わせて,心を素早く働かせることです。経営は,何が起こるかわかりません。
今日は,平穏無事に終わるかなぁと思っていても,突然予期しないことが起きます。
お客様からのクレーム。社員のもめ事。設備などの故障。未入金で残高不足。まあ,これでもか!とてんこ盛りで起こります。
 経営は,予期しないことの連続です。だから,経営は難しくまた楽しみもあると言えるでしょう。
経営力は,精度高く未来を予知することと不測の事態に対応する2つの力であると言ってもよいでしょう。
不測の事態に対応することが,機転をきかすということにつながります。
予想しないことへの対応が人としての知恵です。知恵を働かせ,機転をきかせることがトップには求められるのです。
機転は知恵です。知恵は知識がなければ出ません(いつも申し上げていますが・・・)
ですから,機転をきかせるためには,様々なことを経験し勉強し自分の知識を強固なものにすることが必要なのです。
 人生で苦労している人は,機転をよく働かせることができると言われます。経験というデータベースがあるからこそ,知恵が出て機転がきくのです。予想しなことへの対応ができるようになることがトップには必要となります。