日本フードサービス協会(略称JF、東京都港区、米浜和英会長)の会員企業を対象にした外食産業市場動向調査によると、2007年10月の既存店ベースの売上高は前年同月比97.9%。7月以来3カ月ぶりのマイナスになった。
10月の既存店客数は前年同月期比97.4%、客単価は100.4%だった。客数がマイナスになったのは7月以来。昨年に比べて休日が1日少なかったことや、台風の影響があったと見られる。また、相次ぐ食品の値上げ報道なども心理的に影響しているのではないかとの見方もある。業態別で見ると、これまで市場を牽引してきた「ファストフード」の勢いが弱まり、全体を押し上げるまでには至らなかった。ファストフードの既存店売上高は前年同月比で101.0%だった。同じく好調を維持していた「喫茶」は、9月に続いてのマイナス(同99.4%)。
 9月は「ファミリーレストラン」と「ディナーレストラン」がプラスに転じたが、双方とも、10月には再びマイナス(それぞれ95.3%、96.2%)になった。「パブレストラン/居酒屋」(同95.4%)は依然として厳しい状況を抜け出せていない。新規店を含めた全店・全業態ベースの売上高は、前年同月比100.5%。店舗数が同100.3%、客数が同100.1%、客単価が同100.4%だった。