誰でも嫌なことは経験したくないものです。
気分が悪いですし,場合によっては,夜寝られないこともあります。
あいつが悪い,こいつが悪いと被害者意識が強くなり,目が△になってよいこと
はありません。
嫌なことや困難なことにぶつかると,その時は避けたいと思うものです。
どこかにいってしまえ!と祈ることもあるのでしょう。
また,何もしないでやり過ごせばいいや,と事なかれ主義に陥ることもあります。
それは,自然な反応で,誰でも嫌なものや嫌です。
 しかし,しばらく時間が経ってみると,そんないやなこと困難なことが自分の肥
やしになっていることに気づきます。
それは3ヶ月後かもしれないし,10年後かもしれません。
 嫌だな,できれば避けたいなと思う経験ほど,あとから自分の肥やしになり力に
なっているものです。
ということは,その時は嫌だ!と思っても,そんな厳しい経験をしたもの勝ち!
が経営の世界です。
できれば避けたい!と思うことに,正面からぶつかって乗り越えてきた人間は,
そのパワーが体からにじみ出てきます。
また少し話をすれば,経験の奥深さは,見る人が見れば見抜かれてしまうもので
す。
 できれば経験したくない!と思う経験ほど,自分の肥やしとなり力となる。
そんな局面に立っているリーダーは,気持ちを少しスイッチして考えてもらえれば
と思います。
いやな経験は,必ず自分の力になると信じて,避けずに前に進んでほしいと願っ
ています。