総務省が2月13日に発表した家計調査報告によると、2008年の消費支出はすべての世帯の平均で物価変動を除いた実質ベースで前年比1.7%減、2人以上の世帯で1.9%減、単身世帯で0.2%減となった。総世帯の消費支出を費目別にみると、交際費などの「その他の消費支出」と食料支出が減少の大きな要因となった。
 08年の実収入(世帯全員の現金収入の合計)を見ると、総世帯のうち勤労者世帯では前年比0.2%減、2人以上の世帯のうち勤労者世帯では0.6%減、逆に単身世帯のうちの勤労者世帯では2.3%の増加となった。
世帯主が60歳以上の世帯に占める無職世帯の割合は66.6%で、前年比0.4ポイントの低下となった。逆に勤労者世帯の割合は16.4%で、前年に比べ1.5ポイント上昇した。高齢無職世帯については、公的年金などの社会保障給付が1.8%の減少となったことから、可処分所得が2.4%の減少となった。
 2人以上の世帯における家計消費の動向を見ると、とくに食料支出の中でぎょうざ(冷凍品を除く。焼きぎょうざ、水ぎょうざ、蒸しぎょうざ、揚げぎょうざ、生ぎょうざなど)の支出金額が08年1月末~6月で、前年水準を大きく下回って推移し、7月以降も前年より低い水準となった。
 08年の家計収支の状況では、1世帯あたり1ヶ月平均の消費支出は29万1000円。世帯平均の世帯人員は2.82人、有業人員は1.50人、世帯主の平均年齢は45.5歳となった。