都内の街を歩いていると、自動販売機に“お茶80円”や、“ペットボトル100円”などの気になる文字が。今、都内で「激安自販機」が増えているという。どうして増えているのか、また通常120円から150円で販売されている缶やペットボトルをなぜ安く提供できるのか、激安自販機の元祖とも言える飲料自販機メーカーフジタカの広報に聞いてみた。
 「安い価格で販売している自販機は、飲料メーカーが置いているものではなく、オーナーという形で一般の方や企業が購入して置いているものなんです。2003年頃からスタートし、消費が低迷していることもあって、現在台数はかなり伸びてきています」(フジタカ広報)。
 オーナーが置いていると、安くできる理由があるのでしょうか。
「賞味期限がせまっているものや、ラベルやデザインが新しく変わったものなど“古い型”を、問屋やディスカウントショップで購入し、自販機で安く販売できるんですよ。飲料メーカーにはそれができないですからね」と、同広報。なるほど。もちろん品質には問題ないので、消費者は通常の飲料と同じものを、安く買って飲むことができる。お得です。
 ちなみに、近所にない!という人は、繁華街や学校のまわりを探してみるといいとか。激安自販機は、人の多いところに多くあるそうだ。人気商品は季節によって変わり、冬場はコーヒーやココア、カフェラテなど温かい飲料が、暑くなるとお茶や水のペットボトルがよく売れるという。
 さらに調べを進めると、葛飾区のとある場所には70円でお茶のペットボトルを売る自販機が、そして東京都の某市内では、全ての飲料を50円で販売している激安自販機もあるようだ。通常150円のペットボトルを50円で購入するとして、毎日買うと月3000円、なんと1年で3万6000円もお得な計算になる。侮れない…。
 この激安自販機、品質は変わらずに激安なので、会社や家の近所に見つけたら買うのが鉄則。また、今回見つけることはできなかったが、“10円コーヒー”や“20円ペットボトル”などの超激安自販機が存在しているというウワサも。激安自販機を賢く使って、気軽に節約しよう。