西友は15日、自社が展開する低価格商品ラインナップを惣菜分野にも拡充し、コロッケを49円で発売することを発表した。『49円コロッケ』はあらびきミートコロッケ、野菜コロッケ、コーンコロッケの3種類で、18日より全国の西友、LIVIN、サニーの373店舗で販売開始。同社は惣菜の低価格化路線を強化することで「揚げ物製品全体の売上高を昨年対比で30%引き上げる計画」と述べている。
 「49円コロッケ」を提供するのは、惣菜部門全般を担当している西友の100%子会社・若菜で、大量一括仕入れにより49円という低価格を実現した。西友は2008年12月にも『68円おにぎり』を4品目発売しているほか、今年4月より『298円弁当』をサケ弁当、ハンバーグ弁当、焼肉弁当の3種で展開。同社によると『298円弁当』は「当初の計画よりも数量ベースで1.5倍の伸びとなっている」といい、新商品投入で「食品部門全体での低価格路線を更に推進する方針」だという。
 西友は親会社のウォルマート・ストアーズ(米国)の調達網を活用し、“EDLP(エブリデー・ロー・プライス)”をキーワードに低価格路線を実施しており、今年4月末には加工食品や菓子などの“完全低価格化”を完了させている。