<全体概況>
2月度売上状況は、全業態トータルで 99.9 %と前年同月並みだった。客単価は 98.5 %と前年より下がったものの、客数が 101.5 %と前年を上回ったため客単価による落ち込み分をカバーした。2月に入り東日本や日本海側を中心に、降雪や急激に気温が低下した影響を受けたものとみられる。冬季オリンピックについては顕著な影響は受けなかった模様である。前年売上を上回った業態は、ファーストフード( FF )業態の 102.2 %のみ。 店舗数前年同月比は 100.2 %と前年より微増した。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
売上は 102.2 %と前年を上回った。中でも、ハンバーガーなどの洋風チェーンは、新商品やキャンペーン効果により、売上は 104.2 %で客数、客単価ともそれぞれ 102.7 %、 101.5 %と前年を上回った。ラーメン以外にうどん、ちゃんぽんなどが含まれる麺類チェーンも売上高 116.0%と好調さを維持した。一方、和風ファーストフードチェーンや持ち帰り米飯/回転寿司チェーンはそれぞれ 92.7 %、 94.0 %と売上は前年割れとなった。

■ファミリーレストラン業態
売上は 98.2 %と前年割れとなった。客単価は 96.4 %と低下したものの、客数は 101.8 %と前年を上回った。一方、中華チェーンと洋風チェーンの売上は、 101.1 %、 100.6 %と前年を上回って推移した。

■パブ・居酒屋業態
割安感を打ち出し、客単価は 97.1 %で推移するが、客数も 100.0 %と前年並みに留まっているため売上も 97.1 %と下回った。居酒屋チェーンは客数が 100.7 %と前年を上回り、回復傾向がみられる。

■ディナーレストラン業態
客単価は 101.3 %と前年を上回ったものの、客数が 95.5 %と下回ったため、売上は 96.7 %となった。会員社によると「予約型店舗は引き続き苦戦している」というコメントがみられた。

■喫茶業態
客単価は 99.7 %と前年並みだったものの、客数が 96.6 %と前年を下回り、売上は 96.3 %と前年を下回った。