<全体概況>
3月度売上状況は、全業態トータルで 98.4 %と前月に続き前年割れとなった。前年より休日が一日少なく、3月中旬から下旬にかけて気温低下とともに天候悪化という悪要因がある中、底堅い推移をみせる。客単価が 97.2 %と前年より下がったものの、客数は今月も 101.3 %と12月から連続して前年を上回っている。 店舗数の前年同月比は 100.0 %と前年並み。。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
売上は 98.9 %と前年を下回った。麺類チェーンのみ前年を上回り、売上高 113.2 %と好調が持続した。洋風チェーンは、売上 97.9 %と前年割れとなるが、客数 101.7 %、客単価 96.3 %だった。牛丼チェーンに代表される和風チェーンは、売上 91.5 %、客数 92.9 %、客単価 98.5 %と値引きによる集客効果は限定的だったとみられる。当該会員社からも、「計画を下回る結果で、今冬から続く厳しい状況は変わっていない」というコメントが寄せられた。

■ファミリーレストラン業態
売上は 98.9 %と前年割れとなったが、引き続き回復傾向にある。客単価は 97.1 %と低下したものの、客数は 101.9 %と前年及び前月も上回った。中でも、洋風チェーンは売上 102.0 %と伸張した。

■パブ・居酒屋業態
売上は 96.1 %と前年を下回った。客単価 98.6 %、客数 97.5 %と前年割れとなったが、一部では「寒の戻りによる、桜の開花の遅れが売上増加につながった」という会員社のコメントも見られた。

■ディナーレストラン業態
全業態の中で唯一、客単価が 101.4 %と前年を上回ったものの、客数は 95.9 %と下回ったため、売上は 97.2 %となった。

■喫茶業態
客数は 99.2 %とほぼ前年並みだったが、客単価が 98.0 %と前年割れとなり、売上は 97.3 %と前年を下回った。