<全体概況>
6月度売上状況は、6ヵ月連続で前年を上回っていた客数が99.4%と前年割れとなり、また、客単価も98.4%と昨年6月から連続で前年を下回ったため、全業態トータルで売上前年比97.7%と前年割れとなった。この結果に対し、会員社からは西日本を中心とする全国的な天候不順に加え、「日本代表が勝ち進むにつれ、代表の試合当日だけでなく、強豪国の試合にも注目が集まりだし、21時以降の夜の売上を直撃、ワールドカップサッカーに振り回された月だった」という声もあった。売上前年比でみても、比較的夜の売上比率が大きいファミリーレストラン、パブレストラン/居酒屋、ディナーレストラン業態の売上減少幅が大きかった。店舗数増減率は前年同月比99.1%と、ほぼ前年並みで推移した。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
昼の売上比率が大きいこともあり、売上は100.3%と前年を上回った。洋風チェーンは101%と前年を上回ったが、和風チェーン、持ち帰り弁当/回転寿司は前年を下回り、それぞれ売上高95.9%、95.8%だった。また、二桁増を続けていた麺類チェーンの売上高も104.6%と一桁増となった。

■ファミリーレストラン業態
客数97.9%、客単価も97.4%で、売上は95.3%と前年割れとなった。洋風96.4%、和風93.1%、中華96.2%、焼肉92.4%と全ての業種で前年割れとなった。

■パブ・居酒屋業態
客数97.4%、客単価も97.3%で、売上高94.7%と前年割れとなった。

■ディナーレストラン業態
客単価100.9%と6ヶ月連続で前年クリアとなったが、客数が93.8%のため、売上高が94.7%とワールドカップの影響が大きかった模様。

■喫茶業態
夜の売上比率が低いこともあり、客数は101%と前年を上回り、客単価98.5%、売上高99.5%とわずかながら前年割れとなった。