2012年4月20日、日本マクドナルドが新たなキャンペーン戦略を発表した。「100円マック」をリニューアルするとともに、新たなセットメニューとして「250円ポテトコンビ」「500円バリューセット」を導入する。
「100円マック」は現行商品に「プレミアムローストコーヒー」(ホット/Sサイズ、現行140円。4月20日~)」「マックシェイク」(Sサイズ、現行120円。5月7日~)」「チキンクリスプ」(新商品。5月7日~)「ジューシーシャカシャカチキン」(新商品。5月18日~)を追加する。5月7日から販売する新メニュー「250円ポテトコンビ」は「ハンバーガー」「ホットアップルパイ」「チキンクリスプ」という100円マックメニューとマックフライポテトSサイズをセットで250円で提供するもの(ドリンクは別)。
 平日限定の「500円バリューセット」(5月7日~)は「ダブルチーズバーガー」「フィレオフィッシュ」「てりやきマックバーガー」「ジューシーチキンフィレオ(5月18日~)」のいずれか1つと、ポテトMサイズ、ドリンクMサイズのセット。これまで実施してきたバーガーとポテトSサイズ、ドリンクSサイズのセットを490円(週替わりバーガーは390円)で提供するキャンペーンメニュー「マックランチ」のポテトとドリンクをサイズアップして500円で提供する形となっている。
 同社にとって新たな挑戦といえるのが、250円メニュー。投入の背景にあるのが、外食における一般的なランチタイムの購入金額だ。「500円」の次に多いのが「350円」なのだという。今回新たに投入する「250円ポテトコンビ」はドリンクSサイズを合わせると350円。まさにこの価格帯を狙ったものだ。
 同じ200円台で思い浮かぶのが、「牛丼」。各社の価格競争で200円台が常態化し、ランチタイムのキラープライスとして認知されている。そんな今、あえてドリンクを別にしても「250円」を前面に出すことで、ランチタイムのお得な選択肢として想起させる狙いもあるのだろう。 
 3つの価格帯で同時にキャンペーン展開するのもポイント。その核となるのが、新たに100円で提供する「プレミアムローストコーヒー」だ。これによって新規顧客の開拓と来店頻度のアップを図り、250円メニューや500円メニューの購入につなげたいという。「全ての価格帯でお得感を出す」(日本マクドナルド・原田泳幸CEO)。
 また、5月7日以降の週末祝日限定で「1000円セット」「1500円セット」も導入。こちらはファミリーをターゲットにしたもので、1000円セットはバーガー、ポテトM、ドリンクMがそれぞれ2つずつでチキンマックナゲットが1つ、1500円セットはバーガーとドリンクが3つずつ、ポテトMが2つ、チキンマックナゲットが1つとなっている