日本フードサービス協会(略称JF、東京都港区、米浜和英会長)の会員企業を対象にした外食産業市場動向調査によると、2007年6月の既存店ベースの売上高は前年同月比104.6%と、ここ10年で最も大きな伸び率となった。今年に入り6カ月連続のプラス。
 既存店客単価が落ち込み傾向は相変わらず。6月は前年同月比97.4%だった。ちなみに1月は100.0%、2月は99.5%、3月は98.3%、4月は98.8%、5月が96.8%。しかし、客数が同107.4%と大幅な伸びとなった。前年に比べ土曜日が1日多かったこと、梅雨の時期にもかかわらず例年よりも比較的好天に恵まれたことが主因と見られる。6割強の企業で既存店売上高がプラスになった。
 業態別で見ると、「ファーストフード」の既存店売上高が前年同月比110.2%と、好調ぶりが際立っている。ほかには「喫茶」が同103.4%と好調をキープ。「ディナーレストラン」は2カ月ぶりにプラスに転じた(同101.6%)。
 一方、長期にわたってマイナスが続いている「ファミリーレストラン」「パブレストラン/居酒屋」も、それぞれの既存店売上高が前年同月比99.8%、99.7%と、マイナス幅が縮小した。新規店を含めた全店・全業態ベースの売上高は、前年同月比107.9%と前年を大きく上回った。店舗数が同101.9%、客数が同109.6%、客単価が同98.5%だった。ここでも「ファーストフード」の客数の増加(前年同月比115.0%)が目立った。