<全体概況>
全店ベースによる全業態トータルの10月度売上状況は、前年同月比101.3%とプラスに転じた。昨年より東京で雨天日数が多かったものの、寒気の南下が弱かったため10月としては比較的温暖な日が多かった。世界的な景気後退の影響による外食控え傾向が続く中、客数は前年同月比100.0%と前年並みを維持し、客単価も101.2%と伸張している。これは協会会員各社の企業努力の結果と評価できる。特に、比較的低価格帯のファーストフード業態が好調で、全体を牽引している。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・売上は104.2%と好調さを回復した。業種別では特に、和風は売上106.2%、洋風も売上105.1%と全業態の中でも突出して好調に推移した。前月は、米飯を取り扱う和風は事故米問題も影響し、売上が伸び悩んだが、当月は各社の積極的な販促策もあり、客数107.5%と大幅にアップし、短期間での回復を果たした。
■ファミリーレストラン業態
・売上は97.2%と前月より回復した。業種別では特に中華が売上101.0%と好調に推移した。
■パブ・居酒屋業態
・前月に引き続き、売上は101.1%と好調を維持した。特に、居酒屋はメニュー改定の影響により、客数が97.8%と減少しているものの、客単価が104.2%と好調に推移し、売上は102.0%と前年を上回った。
■ディナーレストラン業態
・ファミリーレストランと同様に、売上は97.8%と前年を下回ったが、客数は100.2%と前年を上回った。
■喫茶業態
・前月に引き続き、売上は103.6%と前年を上回った。客単価の上昇により、客数減少分をカバーしている。