ミスタードーナツは24日(火)、都内で新商品発表会を開催し、低価格メニューを大量投入することを発表した。同社は08年11月より低価格商品を展開していたが、今回の新製品投入で“お手ごろ路線”をさらに加速させることになる。また、6月からは温めたドーナツにホイップクリームを添えた、イートイン専用のメニュー『デコド』シリーズも発売。店内専用商品を販売するのは同社38年の歴史で初めて。
 5月より発売される新商品は『クッキークルーラー』(105円~115円)、『プチぱふ』(105円・期間限定商品)、『スティックパイ』(147円・期間限定商品)。また、「ポン・デ・リング」シリーズより、生地に国産100%の大豆を使用した『ポン・デ・とうふ』(126円~136円)3商品と、定番の「チョコ・ドーナツ」を風味、価格ともにリニューアルした『チョコレートケーキ』(105円~115円)4商品も合わせて展開される。そのほか、ドリンクメニュー、飲茶メニューもリニューアルや新商品投入を行う。
 “ドーナツを温めて食べる”という方法は、以前より一部のユーザーの間で評判になっていたが、今回はホイップクリームやソースを添え、店内専用商品として販売。1971年の日本一号店誕生以来初の試みとなるイートイン専用メニューに、同社は「新しいドーナツの食べ方の文化を作りたい」と、新展開に自信をみせる。
 同社は2008年2月にプレミアム感をテーマに、原材料のクオリティを向上させたプレミアムメニューを投入したが、「値段が高いというイメージを与えた」(同社)ことから、11月より再び価格帯、メニュー構成などを見直していた。今回の新製品投入に際し、「“手ごろ感”と“バラエティ展開”、“ヘルシー”」を意識。同社のメインターゲットである20代女性はもちろんのこと、より幅広い世代へ商品を訴求していく。