体力と集中力があれば,大概のことは乗り切ることができる。
どこかで聞いた記憶のある言葉ですが,まさにその通り!と思うことがあります。
その意味では,自分の健康に気をつけるということは,大変重要なことです。
なにしろ,心身ともに健康でなければ,選択肢を生み出すことはできません。
それでは,もう一つの集中力とは何でしょうか?
まさに,我を忘れて,「没我」して何かをすることです。
「没我」していると,感覚的に深く遠くに自分が入っていくことがわかります。
何かに迫っている感覚です。
この何かに迫っている状況の時に,いろいろなアイデアや発想が生まれるように思います。
それは,例えば完成させようとしていることとは別なことであったりします。
しかし,集中力というモードに頭を切り換えると,いままで見えなかったもの,
気づかなかったものがわかるような気がしてなりません。
集中力はどうやって身につければいいのでしょうか。
これは,訓練しかないと思っています。
集中力がない人は,1分も続きません。
たばこを吸ったり,周囲と話し始めたり。
集中力がない人に,「それは止めろ!」と言ってもやめられるものではありません。
ではどうすればいいのか?
1分しか集中できなかった時間を,次は2分続くようにしていくのです。
そして3分,4分と飽きるまでの時間を少しずつ延ばしていく訓練しかないのです。
以前にお客様用のダイレクトメールに宛名シールを貼るという作業があったのですが,
集中力のない,ある社員はこの作業が30秒と続きません。
しかし,もっと集中しろとか根気を持てなどと言わずに,集中できる時間を1分,2分と伸ばし,
伸びたら一息ついていいよと指導したら,なんと数時間にわたって集中して作業ができる人となりました。
周囲は,あの人は根気がない!と陰口を言われていた人なのに,です。
よい仕事をする上で,集中力は欠かせません。
ぜひ,集中力について,みんなで議論して集中時間を長くすることを検討されてはと思います。