<全体概況>
12月度売上状況は全業態トータルで、前年同月比 97.6 %と前月の 94.2 %から上向きを示した。特に、ファーストフード( FF )やファミリーレストラン( FR )業態は、平均気温が低かったこともあり、クリスマスの“巣篭もり消費”や年末の短い休みによる“遠出控え層”など内食派を、持ち帰りや宅配で確実に取り込み、それぞれの業態の客数は 103.3 %、 102.3 %と好調で、全業態トータルでも 101.9 %と健闘した。一方、客単価はボーナス支給額の減少等による家計節約などの影響で、ファーストフード 95.4 %、ファミレス 96.1 %と前年を下回り、全業態トータルで 95.8 %となった。 店舗数前年同月比は 100.3 %と前年並みを維持した。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
売上は 98.5 %と下回った。客数は 101.9 %と前年を上回ったが、客単価が 95.4% と大きく割った。麺類チェーンは、需要を取り込み売上高 113.2 %と好調を維持したが、和風チェーンでは客数 90.6 %と大幅減となった。

■ファミリーレストラン業態
売上は 98.3 %と前月から上向いた。客単価は 96.1 %だが、客数は 102.3 %と前年を上回った。中でも洋風チェーンが好調で、客数 104.5 %、客単価 96.6 %で、この業態で唯一売上 100.9 %と前年を上回った。

■パブ・居酒屋業態
客数は 95.4 %、客単価は 99.2 %と前年を下回って推移し、売上も 94.7 %と下回った。パブ・ビアホールチェーン及び居酒屋チェーンとも、客数がそれぞれ 93.3 %、 95.9 %で、会員社によると「不況による大型忘年会数や予約無しの一般客の減少」を裏付ける結果となった。

■ディナーレストラン業態
客単価は 99.9 %と昨年並みだが、客数は 94.1 %と大幅に下回ったため、売上前年比は 94.0 %となった。会員社によると「12月らしくない客入りが末日まで続いた」というコメントがみられた。

■喫茶業態
客単価は 100.3% と前年並みだったものの、客数が 95.7 %と前年を下回り、売上は 96.0 %と前年を下回った。