最近、ファストフード店やコンビニエンスストアの配達サービスが充実してきました。
これらにどう対抗していくかに頭を悩ませている飲食店経営者は多いのではないでしょうか。
最近開かれた日本マクドナルドの新メニュー発表会で、原田泳幸社長は業績回復策の1つとして、デリバリーに力を入れていくと宣言していました。

我が家の近くにある店舗には、今年に入っ「McDelivery」(マックデリバリー)と大きく書いた配達用のバイクが置かれるようになりました。

配達は1500円以上の注文が条件で、配達料として300円が加算されます。
自宅の周辺には小さな子どもがいるファミリーが多いので、かなり需要があるはずです。
一方、セブン-イレブンの配達サービスは、使いやすさで一歩抜きん出ています。弁当や総菜の購入額が500円以上なら、なんと配達は無料。一人暮らしの人でも気軽に弁当1つから注文できるわけです。
外食をするのはちょっと面倒というときには、配達サービスほど便利で助かるものはありません。ファストフード店やコンビニの配達がさらに普及すれば、中食・内食化の傾向にさらに拍車がかかるのは間違いありません。
そば店などの配達はこれまでもありましたが、多くの飲食店では、配達を導入するのは難しいでしょう。ファストフード店などの配達サービス拡大に対抗するには、高い調理技術を駆使した料理や気の利いた接客といった、飲食店に行かなければ体験できない価値に磨きをかけることが、ますます必要になるでしょう。
逆に、これらの価値を提供できれば、中食・内食との競争に巻き込まれることなく、安定した経営を実現できるはずです。