日本フードサービス協会(略称JF、東京都港区、米浜和英会長)の会員企業を対象にした外食産業市場動向調査によると、2007年5月の既存店ベースの売上高は前年同月比100.2%と、かろうじてプラスを維持した。今年に入り5カ月連続のプラス。
 客単価は同96.8%とかなり落ち込んだ。しかし、客数が同103.5%と堅調に伸びた。今年に入って既存店客数は2%から3%台の伸びを示しているが、客単価は徐々に落ち込んでいる。ちなみに既存店客数は、1月は前年同月比100.0%、2月は99.5%、3月は98.3%、4月は98.8%、5月が96.8%。
 業態別で見ると、「ファーストフード」の既存店売上高が前年同月比104.2%と、好調ぶりが際立っている。ほかには「喫茶」が同101.7%とプラスだった。
 一方、不調だったのは「パブレストラン/居酒屋」「ディナーレストラン」「ファミリーレストラン」の3業態。それぞれ既存店売上高が前年同月比95.6%、95.8%、96.1%だった。新規店を含めた全店・全業態ベースの売上高は、前年同月比103.4%。店舗数が同102.3%、客数が同105.8%、客単価が同97.7%だった。ここでも「ファーストフード」の客数の増加(前年同月比109.9%)が目立った。