牛丼チェーン「吉野家」を運営する吉野家ホールディングスは28日、来年1月11日~21日までの11日間の期間限定で牛丼と牛鮭定食の価格を80円引きで販売すると発表した。並盛りが380円から300円になる。ライバルの「すき家」や「松屋」などが相次いで値下げに踏み切る中、吉野家は定価は据え置き、期間限定値下げを定期的に実施することで対抗する。
 吉野家によると、松屋が並盛りの定価を60円下げて320円にした今月3日以降、都心の隣接店の客数が2%減ったという。さらに7日からすき家が業界最安値の280円に引き下げると、郊外店で5%の影響が出たという。
 このため、吉野家も限定値下げで集客のてこ入れが必要と判断した。ただ、当面は定価の引き下げは行わない方針。「期間限定のキャンペーンで対応する。今回のキャンペーンで取り戻せる」(企画本部)としている。
 吉野家は味へのこだわりから、割高な米国産牛肉を使用しており、恒常的な値下げは困難だったとみられる。
大手外食チェーンの安値競争(戦争?)は来年も続きそうです。ここまで安くなると完全に体力勝負の様相を呈してきました。「潰しあい」と言ったほうがいいかも知れません。  専務 小栗豊人